「労働災害(労災)」と聞くと皆さんは何を感じますか?
仕事でケガをしたときに対象になるものという認識はあってもどこか他人事に感じる方が多いのではないでしょうか。
厚生労働省の「労働私傷病報告」による死傷災害発生状況によると令和2年に発生した全業種における労災件数は131,156件発生しています。
労災の原因ランキングは1位転倒(30,929件)、2位墜落・転落(20,977件)、3位動作の反動・無理な動作(19,121件)、4位挟まれ・巻き込まれ(13,602件)、5位切れ・こすれ(7,592件)、6位交通事故(6,960件)、その他溺れや感電、火災等(31,975件)となっています。1位の転倒は労災件数のうち約25%を占めています。
初めにも触れましたが、「労災」と聞くと他人事に感じる方も多いかと思いますが、労災の原因を見ると案外身近なケガであることが分かります。各企業で働く従業員の方も、上層部の方も労災を身近なものと受け止め、対策をしていかなければなりません。厚生労働省もこの事態を重く受け止め、転倒災害防止対策を推進しております。
では、具体的にどのような場所で転倒が起こっているのかをみていきましょう。
滑りやすい材質の床
滑りやすい材質の床は、タイル張り(磁器タイル)の床、御影石や大理石の床、フローリングが挙げられます。滑りやすい床の特徴としては、水分を吸収せずはじく性質を持つ材質であることです。水に濡れていない時には、摩擦力が生じ滑りにくく感じる床でも雨や飲料をこぼしてしまった際の濡れた状態になった場合、摩擦力が発生しにくくなり滑る床になってしまう恐れもあります。
スロープ
バリアフリー化のため、スロープを設置している企業も多いですが、スロープは日本語に訳すと「傾斜」となります。平坦な床と傾斜の床では、重力のかかり方や摩擦力の方向、安定性の違いにより同じ材質の床でも滑りやすさに違いが出てきます。傾斜のある床では物体に働く重力が斜面に対して垂直ではなく、斜面に沿って向かうため滑りやすさが増し、平坦な床では、物体に働く摩擦力は通常床面と平行ですが、傾斜のある床では、摩擦力の方向が斜面に沿って向かうため物体が滑りやすくなります。安定性の面では、球体を平坦な床に置くと安定しておかれやすいですが、傾斜のある床では、球体は傾斜によって不安定になり転がります。これらの要因により、傾斜のある床は通常、平坦な床よりも滑りやすくなります。
階段
階段で転倒する原因は様々ですが、主な要因としては階段の表面が滑りやすい材質である磁器タイルやで石張りで作られている場合、材質的に滑りやすくなります。また、色弱や老眼など視覚障害を持つ方にとって階段の段差を識別しにくい可能性があり、転倒事故に繋がるケースも存在しています。階段は「滑りやすさに対する対策(滑り止め)」と「段差識別」の2つの観点から転倒防止対策を行う必要があります。
この機会に、職場環境の転倒事故による危険性を低くするために「滑り止め対策」や「段差識別」を検討してはいかがでしょうか。
弊社は、美観を損なわずに滑り止め効果を高める工法や段差識別も兼ねた滑り止め施工、DIYも可能な滑り止め塗料やスプレー等、様々な素材に対応した滑り止めをご用意しております。
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ASL工法
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