木材は私たちの生活に広く使われている素材です。住宅の床材や階段、ウッドデッキ、公園の遊具など、自然のぬくもりと美しさを活かした空間づくりには欠かせません。しかしその一方で、木材には思わぬ“落とし穴”があることをご存知でしょうか。
実は木材は、状況によっては非常に滑りやすくなる素材なのです。
なぜ木材は滑るのか?
水分や湿気は大きなリスク要因です。特に屋外のウッドデッキでは、雨上がりや朝露で濡れた木材が非常に滑りやすくなります。塗装された木材は水を弾くため、表面に水膜ができやすく、それがまるで潤滑剤のように働いてしまいます。
また、ほこりや木くずの蓄積も見逃せません。特にあまり掃除されない場所では、目に見えにくい粒子が滑りやすさを助長します。
さらに、ワックスや塗装剤の使用も見落としがちな落とし穴です。光沢のある仕上げは美観に優れますが、滑りやすさを高めてしまう場合もあります。
転倒事故につながる恐れ
木製のスロープや橋、遊歩道で滑って転倒する事故は少なくありません。高齢者や子どもにとっては、ちょっとした転倒が骨折などの大けがにつながる恐れもあります。
さらに、滑りやすい木材は災害時にもリスクを高めます。避難経路として使われる通路が木材でできていた場合、豪雨や結露によって思わぬ転倒事故が起こる可能性もあります。
危険を防ぐには
滑って転倒する事故からの危険を防ぐためには木材の選定や加工、定期的なメンテナンスが必要です。また、滑り止め加工を施した木材の使用や、表面に滑り止めシートを貼る、こまめに掃除をするなどの対策も有効です。滑り止めにも色々な種類があるため、滑る場所や環境にあった商材を選ぶことが重要となります。
弊社では滑り止めの専門知識を持ったスタッフが在籍しており、様々な場所に対応した滑り止めのご提案、工事を行っております。また、工事完了後のメンテナンス方法も積極的にご提案させていただいております。
まとめ
木材は快適で美しい素材ですが、使い方を誤ると意外な事故につながることがあります。「見た目が安全そうだから大丈夫」と油断せず、定期的な点検とメンテナンスを心がけ、見落としがちな「滑りやすい」という特性を忘れず、安全な暮らしを守っていきたいものです。
滑りにお困りの方はお気軽にお問合せください。
~滑り止め工事 大阪 ステップソリューション~